子どもの頃のはなしTOP


 
2003/1/31
子供の頃のはなし

小学校の頃すごく仲のいい友達で竹川君という子がいました。何故か急に転校することになり学校に来なくなりました。あんなに仲が良かったのに何も言わないなんてと思い、休みの日に竹川君の家まで様子を見に行きました。すると引っ越したわけではなく、竹川君は家にいました。「あーよかった。」と思い遊んで帰ろうとしたら竹川君が「僕、朝鮮人なんだ。今度朝鮮学校に変わるんだ。もう遊べないよ。」と言いました。僕はよく意味が理解できず遊ばないと言われたことがすごいショックで、気のきいたことを言わなければならないのについ「バカ!」って言ってしまいました。それで玄関を出ると二階の窓から竹川君が顔を出し「バカ!」って泣きながら言いました。僕も「バカ!」ってまた大きな声で怒鳴りました。それが竹川君との最後でした。それから竹川君の夢を何度もみました。夢の中では竹川君はいつまでも仲のいい友達でした。



続き / 戻る