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2003/1/26
子供の頃のはなし

紙芝居屋のおやじが太鼓をたたいて町内を一周して子供たちを集めます。紙芝居を見るためには最低5円は必要で、親からお金をもらえない子供は、輪の中には入れてもらえず、どこか遠いところから「関係ねえや!」と言いながらちらっちらっと見るのです。紙芝居屋のおやじはお金のはらえない子供には容赦なく絶対に見せてくれませんでした。 そして紙芝居が終わると紙芝居を見られた子も見られなかった子も何もなかったように違う遊びが始まるのです。子供たちはお金がないということに対して変にかわいそうだとかという気持ちはなく、その家の事情を普通に受け入れていたように思います。



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