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2013/11/25
小見山先生 小見山先生がお亡くなりなった。10月の新宿燗屋に来てくれた。 エスカレーターの向こうの方からお顔が見えたので、目線を送ったが目が合わない。よく見ると痩せていて、娘さんに付き添われていた。近くに来て、「もう目が駄目なのよ」不覚にもその姿が、いつも凛としている先生の姿とは思えず、泣いてしまった。先生の痩せた手を握った。 見えない目を新作に近づけて、「新しい作品見たいのに見えないよ」って小さく笑って、「売れてるの?何か買おうか?」って心配までしてくれて・・・「大丈夫。今回は売れてるから、心配しなくていいよう」って答えて。自分がもう大変なのに、こんな所まで来てくれて・・・会いに来てくれて・・・ それでも、まだまだ生きていけるって思ってた。ガンだと3年くらい前にも聞いて、その時も銀座に会いに来てくれた。奇跡のように、それから良くなられて、また仕事に復帰していた。安心していた。また、もう1回復活するって願ってた。 22日の空け方、風邪を引いていて咳き込んで起きて、「気づきの時」展のことを考えていた。しばらく目を開けていたが、いつの間にか眠っているのか、起きているのかわからないような感じの中、声が聞こえた。「大丈夫」って確かに聞こえた。すると、喉の腫れがなくなって、その展示のことで悩んでたことがす〜っと消えていくのを感じた。嘘のようだけどホントの話。 そして、23日に小見山先生が22日の未明に亡くなったと聞いて、小見山先生だったんだって思った。 「針仕事がしたくても出来ないことが辛いんだよ 」って悔しそうだけど、どこか肩の荷を降ろそうとしていた先生の顔が思い浮かぶ。弟のように可愛がってもらった。27日にお別れをしにお弔いに行く。悲しいけど仕方ない。ありがとうございます。 合掌。
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