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2013/11/26 「気づきの時」展 井深 達朗(絵)今日は「気づきの時」展の搬入。井深さんと初めて会った。僕は、彼に今日会えることでかなり自分のテンションが上がっていることを自覚していた。26歳。どんな子だろう? 会った。天使?神?僕は、この人に会うために今まで生きてきたの?って思うほどのオーラを放っていた。僕のことをスケッチまでしてくれた。こっちが緊張して、彼の顔を見ることも恥ずかしくなる。こんな経験は初めてだ。少女のようになる自分がいた。 彼のことは、この展覧会を企画した時、柏瀬君にたまたま会って、この展覧会の話をしたら、「井深さんという人がいます」と教えてくれた。大磯の農業作業所に通っていることも聞いた。大磯の農業作業所といったら、丹沢・未来プロジェクトの大石さんじゃない?今度会ったら、聞いてみよう!と思った瞬間、目の前に大石さんがスーパーマーケットに買い物に現れた。「嘘だろ?」大石さんを呼び止めて、「井深さんて知ってる?」「知ってるもなにも、本当によく知っています。彼が描いてくれた絵を何枚か持っています」「その絵を見せてくれる?」そんな奇跡のような出会いの中、彼の絵を見た瞬間、衝撃が走った。 そして今日、その井深さんに出会えたのだ。一見、華奢でおとなしい子。しかし、一旦鉛筆を握って、スケッチブックに向かう姿は、神が宿っている。大げさじゃないよ。会えばわかるから。僕は、この子に会えて本当に良かったって思う。こんな子が世の中にいるんだ。こんな人が大きなリュックを背負って、スケッチブックを一杯リュックに詰めて、自転車に乗って、いろいろな所に行って、背中を延ばして、鉛筆を持って描いていく。 この画像は、その大石さんを描いた絵。農業作業所でミニトマトを袋詰めしている所。最初は似ていないと思っていた。しかし、今日大石さんが眼鏡を外した顔を見た時、この絵と似ていると思った。まさしく彼だ。僕のスケッチも眼鏡を描いていなかった。僕の素顔を描いてくれたんだ。多くを語らず、真実を少しだけ語る。そして、真実を写し取る力が彼の中にある。彼の話をずっといつまでも話していたくなる。そんな気持ちで一日が終わる。
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