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2003/9/5
同級生

Kは高校の同級生で、昨年の名古屋の展覧会で30年ぶりに会って、今年もまた来てくれました。奴は決まって高島屋の喫茶室に僕を連れて行き、高いコーヒーをおごってくれるのですが、いかにも仕立ての良いスーツと派手なネクタイ姿が、いつもよれっとした格好の僕とは不釣り合いで、連れだって歩くと、なかなか面白いのです。奴はなんでも女房の実家の会社に入って、逆玉の身の上らしいです。そんな彼が高校3年の時、受験の前、進路指導の先生に呼ばれ、「君は悪い友達とつき合っているな。そういう生徒とはもうつき合うな!」「先生それは誰ですか?」「こじまだ!」それから彼は僕を避けるようにしていたそうです。「そんなにオレ悪かったか?」と聞くと「悪かった。それは暴力的とかそういうのではなく、反社会的という感じ?」だったらしい。まあそんなこんなで、奴は大学に受かり、今では逆玉とはいえ、会社を動かす立場にいるのだから、その時期、僕を遠ざけていた甲斐があったのかも?・・・僕は当時、彼が僕を避けているなんてことは全然感じていませんでした。しかし、奴は30年もそのこと背負っていたのかな?そんなことないよネ。



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