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2004/6/10
子供の頃のはなし

小学校の低学年まで、給食には脱脂粉乳のミルクが出ました。その生暖かさといい、臭いといい、僕はそれが大の苦手でした。それに、飲む前に必ずアルミの器の表面に膜が張るのも、気持ち悪い理由でした。僕は給食の時間になって、その脱脂粉乳が出てくると、いつも固まっていました。戦前生まれの先生は、そういう子供には、とても厳しく、「最後まで残さずに!」と叱られて、先割れスプーンで、膜を取り除き、涙をためて、鼻をつまんで、飲んでいたことを思い出します。それからしばらくして、牛乳瓶の牛乳に変わった時は、子供心にホット胸をなでおろしたものです。



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