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2013/11/23 「気づきの時」展 柏瀬 八峰(写真)みどりやホールでのモンサントの不自然な食べ物と安田さんの講演も無事終わった。一時はまったく人が集まらなかったが、かなりの席が埋まった。これも、みんながメールや口コミで集めてくれた結果。 さて、いよいよ「気づきの時」展が始まる。柏瀬君とは、彼が露順にこの町に連れて来られてからの付き合いだ。最初は、挨拶もしてもらえなかった。目を合わそうとしない。いつになったら、僕のことを認識してくれるのだろうか?って思った。 柏瀬君は、高学歴だ!早稲田や、名古屋工業大学の大学院も出ていて、インテリだ。彼は大学教授だったお父さんとお母さんと柏瀬君の3人で子供の頃この町に住んでいたらしく、そのお父さんに薫陶を受けた露順とはその頃からの付き合いがあったらしい。大学教授のお父さんは本の虫で、大学からの給金は、すべて本を買うお金に消えたらしく、お父さんが亡くなって、その後は母親と二人で東北に移りひっそりと暮らしていたらしい。そして、その母親も病に倒れた。母親は、息子の将来を露順に託し手紙をしたためた。やがて母親も亡くなりその手紙の通り、露順は柏瀬君を東北に迎えに行き、この町に連れてきて、家を借りて住まわせ、何かと面倒を見てきたのだ。普段は、下手な親父ギャグと共産党なのに自民党みたいな態度に辟易する場面も多いのだが、この事に関しては、なかなか出来ることではないし、彼の愛情が深くて満ちあふれていることは、本当に凄いと思う。 まあ〜そんな感じで彼がこの町に来たのだが、いつも暗く沈んでいて、どこから話したらいいのか?わからないでいた。それが、明るくなり、笑うようになった。丹沢美術館の写真係を担当するうちに、自分の居場所を見つけたようだ。周りの人からも良くされている。僕とも仲良くなって、いろんな話をしてくれるようになった。今回の展覧会も参加してくれることになったのだ。 「柏瀬君の撮り貯めた写真を見せてもらいたいんだけど」と言ったら、カメラのデータを約1万枚を見せてもらった。今回の展示のコーディネーターの石原さんと3人で1万枚のデータの中から十数枚を選んで焼いた。 彼の猫の写真は「ご飯食べたかい?大丈夫かい?ポーズはこれでいいかい?」って飼い猫のハナが、柏瀬君を見つめてる写真だって思う。 僕がそう柏瀬君に言うと、「そ・そ・・そうですか?そう言われますすと、そうかもしれません」とニッコリ笑って返ってくる。そんな無防備な彼と一緒にいることやその時間が、やさしい気持ちになって、僕は好きだ。
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