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2003/3/22
子供の頃のはなし

僕のばあさん達は、タバコが好きでした。市場の管理人をしていたので、休憩所で、働く人たちの吸ったタバコのシケモクを、大きな缶に入れておき、それをちまちまくずして、キセルでふかしていました。ある日、ばあさん達の昔の知り合いが、訪ねて来た時の事です。何やら今日はばあさん達、よそ行きの顔だな〜と、思っていましたが・・・「しん君タバコ取ってきてんか〜」と言うので、いつもの大きな缶に入ったやつを開けて持っていくと、「これはちゃうで〜ほんまにこの子は〜気がきかんへんな〜そっちのいこいや」と怒られました。大きいばあさんは、顔を赤くしてはずかしそうにしていました。僕はシケモクを吸うのは、はずかしいことなんだって、その時初めて知りました。



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