子どもの頃のはなしtop


 
2003/1/16
子供の頃のはなし

「はりつけ」

子供のころ僕たちの中で一番恐れられていた罰ゲームに「はりつけ」というのがありました。壁を背中にして、目を開いて、十字架にかけられたキリストのように手をひろげみんなに向かって立つのです。そして、子供たちが順番に(この場合小さいもん順に)壁に立っている子供にテニスボールを投げつけるのです。今考えると、恐ろしくリンチのようなゲームなのですが、死ぬことはなく、ただ当たるとひたすら痛いのです。まだ小さかった時のその怖さは絶対に『泣く』という現実を、みんなの前でいやというほど味あわせられることが一番つらいのかも知れません。「クー。」と言って汚いそでで涙を拭く時はなんとも言えない悔しさがあるのです。                       



続き / 戻る