2013/2/8
青年の絵の展覧会に行った。
あっちの絵は、描いてる時は、辛かったかい? 「はい」青年は答えた。
この大きな絵はとても温かいね。 未来に何かが待ち受けているような 希望を感じるね。 青年は少し微笑んだ。
青年は目深に帽子をかぶり、 人と目を合わせようとしない。 そして、めったに笑うこともない。
しかし、青年の微笑みを見た者は、 その日一日、 豊かな気持ちになるだろう。
その大きな絵は、 そんな彼の微笑みのようだ。