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2013/2/11 浜納豆 次の朝、ホテルから百貨店に行く途中に、この店に寄ってみた。中に入ると、あったあった、浜納豆。「ごめんくださーい」出てこられた女将さんもレトロな感じ。「浜納豆ください」ここで買うと315円だった。女将さんに製法なんかを聞いた。大豆を蒸かして発酵させて作るらしい。室町時代から、僧侶や、戦の武士が食べたという。この店は私が4代目ということだった。 「ところで、お宅様は、どちらからお越しですか?何かされる方ですか?」と逆に質問された。一応こうこうこうで、浜松には、毎年来ていますみたいなことを言って、百貨店の会場に行った。 そして、浜松の絵描きの友達の展正さん夫婦が来てくれて、「いや〜浜納豆のお店行って来たよ」となにげなく話たら、展正さんが「こじまさん〜おそこはね、僕の絵があるんだよ〜見なかった?僕が絵描きを始めて、あそこのお店を描いてね〜それで、3代目のおばあちゃんが入院していて、この絵を描いた人と是非会いたいって言ってくれてね〜それで、病院に行ってお会いしたんだよ〜それで、僕も感動しちゃって、ベッドで手に手を取り合ってね〜泣けちゃってね〜」と話してくれた。 そんなこんなで、何やら繋がるなって思っていたら、その浜納豆の女将さんが、僕の個展会場に来てくれた。そして、そんな話をしたら、女将さんも嬉しそうにしていた。再度、お店に寄って、展正さんの絵を見せてもらった。温かくていい絵だった。僕も、この店のことや、浜納豆のことを作品にしたいって思った。 女将さんは、「もう次の代はないかもしれませんね〜ざんねんですけどね」と寂しそうに話してくれた。
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