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2003/3/18
子供の頃のはなし

大きい婆さん(2/5参照)は大相撲が何よりも好きで、中でも、柏戸の熱狂的なファンでした。柏戸の出番の前には、必ずT教のお経を大きな声で拝み倒し、いざ取り組みの時には、テレビをつかみ、何処からあんな声が出るのか、「カシワドー・カシワドー」と連呼するのです。周りは、その有様に固まってしまうのですが、何故、柏戸が好きなのかというと、大鵬になかなか勝てない不運な横綱柏戸に、戦前は大阪で料理屋のやり手の女将だったけど、今は苦労していて、市場の管理人になっている自分をオーバーラップして見ていたような気がします。そんな僕も、柏戸の方が好きだったし、裕次郎よりも小林旭の方が好きで(2/25参照)、アンチ巨人だし・・・どこか、世の中を斜に見ている所があるのも、そんなところから来ているような気がします。でも、そんな大きい婆さんを僕は大好きでした。



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