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2003/9/13
家出

9月4日にも書いたけど、家出の当日、僕は母親に捕まり家でうなだれていました。そんな時、名古屋の大時計の下で待ち合わせたトミーから電話がありました。「どうしたの?」「捕まったから行けない、ごめん」「じゃあ俺たち行くから」と言って東京に行ってしまいました。その電話で共謀者がいることがバレて、僕と母とトミーのお父さんと三人で警察に行ったり、学校に行ったり、イワンの家庭は放任主義なのか誰も来ませんでした。トミーのお父さんは高校の先生でしたが、とてもやさしい人で心配はしているのでしょうが、あんまり驚いた様子は見られませんでした。そして学校に行くと丁度体育の時間でみんなが校庭から僕を見つけてビックリして見ていたのを憶えています。それから家に帰ると、兄がニヤニヤしながら「面白い奴」とか言って、その夜に訳の分からないアングラ劇団の劇を見に連れて行かされました。きっと僕が、寺山修司の「家出のすすめ」を持っていたからかも知れないと、後で思いました。ところで、トミーとイワンはというと、東京に行って、どうしたらいいか解らず、新聞配達所の寮に入ったのですが、「つまらんかった。」と言って一週間程で自ら帰って来ました。僕も一緒に行っていたらどうしたかな?って今でも思います。



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