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2003/10/10
皮漉き機

皮を薄くする時に使う機械です。時代を感じさせるこの漉き機は1971年とモーターの所に記されていました。もうかれこれ30年は経っているわけです。この漉き機はモーターのスイッチを入れると、円柱形の刃が回転して、皮の厚みを調整しながら薄く漉いてくれるのですが、この機械の素晴らしい所は、この刃をはずすことなく、機械の中で刃の研ぎまで出来るということです。見事に一つの世界で完結している訳です。この機械は最初「不思議屋」という皮工房のものでした。それから「玄さん」が譲り受け、そして「玄さん」がウペペの旦那が革細工を始めたというのでプレゼントしたのです。でも昨日今日始めた人にこの機械を使いこなすことはまず無理な話で、ずっと、ウペペの旦那の倉庫の端で眠っていました。そして、サチコが子供が保育園に通い始め、そろそろ仕事に復帰しようとした時に、さて皮漉きはどうしようか?と思ったら、ウペペの旦那が持て余したこの機械をくれたのです。それこそ「不思議な縁」で家に来たこの機械も、十何年、所々調子が悪い所はありますが、毎日「ウィーン」と音を立てながら、頑張ってくれています。



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