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2003/2/14
これからの人!

2週間前からリクルート学生の甥っ子が我が貧乏所帯に下宿している。朝起きてめし食って都心に出て行き、何たらかんたらの説明会だの試験だの面接だのとやって、夜帰ってきて晩めし食って、めし食い終わると資料整理だの経済新聞のスクラップだの自分の家計簿までパソコンでつけて、その間、みかん食ってテレビを見ながら笑いもする。それが夜中の2時3時まで続くのだ!やる!やる!奴はガンバリ屋のマイペース男なのだ!そしてその食欲たるや食卓に載っているすべての食い物は絶対に平らげるのである。いとこである家の子どもたちは口を開けてただ呆然と奴を見る。奴は我関せずもくもくと自分の仕事を遂行する。奴を敵にまわす会社はきっと倒産するだろう。サチコは「もう一人子どもが増えたみたい」と喜び、かいがいしく世話をやき「後二日ね」と言ってウルルン状態。僕は『蛍の墓』の親戚のおばさんみたいになっていて「早く寝ろ!電気をつけっぱなしにすな!パソコンがうるさい!早く風呂入れ!さすがやわ〜海軍さんの家はこんなご時世でもバターがあるやなんてあるところにはあるもんやな〜・・・アレ?」っとまあこんな感じ。しかし奴は、そんな親父くさい小言などは耳に入らず我が道を行く。この就職難で就職を見つけようとするならこのくらいの根性がないと無理なのかも知れない。たいしたもんだ!だが僕は叔父として今こそ言わせてもらう。「明日の企業戦士よ!今の日本を、世界を、地球を、戦争のない平和な未来を築けるように力を尽くせ!君のようなパワーのある人間を世界は待っていたのだ!企業の犬になるな!自分がすばらしい世界のために企業を引っ張って行け!そしてついでに自分一人で大きくなったと思わないでほしい、自分を生かして貰っているすべてのことに感謝するのだ!そこからすべてが始まる」ハアハア疲れた。(絵はふとんからはみ出して寝ていたらしく絨毯の跡が付きチェス男になった甥っ子)



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