TOP

 

2025/9/16 新宿タカシマヤ

10/1〜7 新宿タカシマヤ10F

クリ工房日誌をずっと休んでいた。

2月末に帯状疱疹になってしまい、発見が遅くて酷い目にあってしまった。それでも、6月の目黒雅叙園の展示に間に合わすように一心不乱で印鑑タワーを制作した。命をかけて創っているんだなって感じた。(このDMの作品は印鑑タワーの行き先が決まったので、新たに小ぶりの印鑑タワーを創った)

帯状疱疹になって、本当に痛い毎日だった。彫刻刀を動かす度に激痛が走った。いろいろな方法を試したけど、痛みに耐えるしか方法は見つからなかった。新宿のお客さんに絶対帯状疱疹のワクチンは打った方が良いと、忠告してもらったのに、機会を逃した。又機会があれば、再度かかる人もいるようなので、絶対打ちたい。

痛みも少しなくなり、医者から処方された薬をやめたら、副作用がひどかった。自律神経をやられたようだった。やっと、副作用もなくなり、今はなんとかやっている。

その間、大切なお客さんを3人も亡くした。最初の訃報は、大阪の洋菓子のお店を営むCさん。お店を始めるずっと前に大阪タカシマヤに来てくれて、「自分のお店が開店したら、看板作品をつくってください」と頼まれた。後日、旦那さんと一緒に来られて「やっとお店が決まりました」看板作品、気持ちを込めて創った。それから、お店が開店して、瞬く間に繁盛店になった。

Cさんが作るお菓子は、本当に美味しかった。関西の展示の時は、忙しい中来てくれて、作品も買ってくれて。それで、今年のバレンタインデーが終わって、毎日の過労がたたったのか、入院してリハビリが始まったのに、帰らぬ人になってしまった。

旦那さんから、知らせを受けた。「夢のお店が開店できたことだけが良かったです」と。辛すぎる。

それから、7月には、関東で展示会には必ず来てくださったHさんも天国に。いつも娘さんと来てくれて。「今日はこの子」って本当に僕の作品を愛してくれた。「家にある作品全部に名前を付けてるんですよ」って教えてくれた。一度、入院され退院してリハビリして、元気になったら、また見せてくださいとお手紙をいただいたけど、天国に召された。やさしい顔が忘れられない。感謝しかない。

それから、8月の終わり頃、ガラス作家のMさんから、「主人が一人で山登りに行って、山から滑落して亡くなった」と連絡が入った。新宿タカシマヤで、またお会い出来ると思っていたのに・・・昨年の新宿でも終わりがけに来てくれて、「僕は伸さんの人形が好きなんです」って人形を買ってくれた。早すぎるわ。

3人とも、笑い顔しか思い出せない。辛い顔見たことないから当たり前だけど。       感謝。




/